万葉植物 あざさ
10月14日
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あさざの花 あさざの花 あさざの花
基本情報
項目 | 内容 |
和歌中での植物名 | あざさ |
和歌中での植物名表記 | 阿邪佐 |
和名 | 浅沙(アサザ、阿佐佐) |
分類 | ミツガシワ科浅沙属 |
学名 | Nymphoides peltata (S.G.Gmel.) Kuntze |
万葉集内登場回数(首) | 1 |
植物の特徴
浅沙は、池沼や流れの緩やかな水域に自生するミツガシワ科浅沙属の多年生水生植物である。地下茎を水底の泥中に伸ばして根を張り、水面には切れ込みのある円形から卵形の葉を浮かべる。夏から秋にかけて水面上に黄色い5弁の花を咲かせる。花弁の縁には細かなフリル状の裂片があり、朝に開花して夕方には閉じる一日花である。
文化史・解説
万葉集において浅沙が登場するのは、巻13-3295の長歌1首のみである。この歌では、女性が艶やかな黒髪に真木綿とともに浅沙を結び垂らして髪飾りにしている様子が描かれている。浅沙は水辺に咲く可憐な黄色い花であり、古代の人々がその美しい花を摘み取って装飾とし、親しんでいた文化的な背景が窺える。
万葉集における和歌と現代語訳
巻13-3295 作者未詳 |
読み下し文 うちひさつ三宅の原ゆひた土に足踏み貫き夏草を腰になづみいかなるや人の児故そ通はすも我子うべなうべな母は知らじうべなうべな父は知らじ蜷の腸か黒き髪にま木綿もちあざさ結ひ垂れ大和の黄楊の小櫛を押へ刺す刺細の子それそ我が妻 |
現代語訳 三宅の原を通って、泥土に足を踏み入れ、夏草を腰にからませて苦労しながら、一体どんな方の娘ゆえに、私の息子は夜繁く通うのであろうか。なるほど、なるほど、母親は知るまい。なるほど、なるほど、父親も知るまい。カワニナの腸のように真っ黒な髪に、真木綿とともに浅沙を結び垂らし、大和の黄楊の小櫛をぐっと刺している、あのしとやかで美しい乙女、それこそが私の妻なのだ。 |


